3/08/2015

Ulupalakua (ウルパラクア)について

<Ulupalakua 〜ウルパラクア〜>
Composed by John Pi'ilani Watkins in 1947

作者ジョン・ピイラニ・ワトキンスが,
1947年に「マウイ島ウルパラクア」を訪問した際に,
高原のピリピリした冷えた寒い環境、
ジンジャーの甘い花の香り、
たくましく暮らしている「パニオロ(カウボーイ)」の
力強さと勇敢さに感動し作曲しました。

冷えた高地でたくましく働くパニオロ達をイメージし,
かっこよく,凛々しく踊りたいものですね。

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<歌詞の概要>ー踊るときのイメージ

#1 ウルパラクアの有名なカウボーイ。
         冷たい風が吹く夕暮れ。カウボーイの家。
#2 ウルパラクアの私を飾る花のレイ。
         甘い香りのジンジャーの花は美しい。
#3 美しいカホオラヴェ島を見た。
         牛で運搬する人と牛を見張る人(投げ縄)
#4 (ハイナ)ウルパラクアのカウボーイ。
         冷たい風が吹く夕暮れ。カウボーイの家。

2番の歌詞は,‘Awapuhi(ジンジャー)が出てくる。
ジンジャーは,香水やシャンプー,
石鹸などに使われているほど,よい香りがする。

Pink Ginger photo by Moana

Red Ginger photo by Moana



3番は,歌手によって,カットされているときもある。
(でも,私は踊ります!)



<歌詞の背景メモ〜Backgroud Memo>
Q:マウイ島「ウルパラクア牧場」はどこ?
A: ハレアカラ火山(3055m)の南西側スロープにある牧場。
この山の中腹、西から南に抜ける場所に「ウルパラクア」がある。
「ウルパラクア」は,かなりの高地にあり,夜はかなり冷え込む。

Q:ハレアカラ火山とは?
A:マウイ島のハレアカラ国立公園にある世界最大の火口丘を持つ休火山。
標高3055m。マウイ島で最も高い山。
マウイの中で神聖な場所の一つ。
山頂のハレアカラ・クレーターには数々の神話が残されている。

ハレアカラ=「太陽の家」
太陽はこの山頂から昇るとされていた。


Q:「ウルパラクア」とういう地名の意味と由来は?
A: Ulu (パンの木の実ーブレッドフルーツ)
Pala(熟れて甘い)
Kua (背中の荷物

・古代マウイ島の首長は,「ウル(パンの木の実)」を
食べるために,運搬人をウルパラクアに派遣し,
海辺の町キーパフルまで運ばせた。

運搬人が,ロバの背中にまだ青い「ウル」を積んで,
キーパフルの町まで帰る頃には,「ちょうどよく熟していた」
というのが名前の由来。



Q:「ウルパラクア」に住んでいる「パニオロ」とは?
A:「パニオロ」=ハワイのカウボーイのこと。
スペイン人(エスパニョール)が訛ったもの。


Q:スペイン人がなぜマウイ島へ?
A:1832年にカメハメハ3世が,メキシコから牧畜技術を輸入するために人を集めた。


Q:牧畜技術を輸入しようとした理由は?
A: 1793年,マウイ島ラハイナに到着したキャプテン・バンクーバーが,贈り物としてカメハメハ1世に牛を献上した。
(将来ハワイを食料補給地にしようというイギリスの目論見が潜んでいた。)

カメハメハ1世は牛を殺すことを禁止し、大切に育てていた。

しかし,その牛が増えすぎて野生化し,手に負えなくなってしまった。

そこで牧畜の技術が必要になった。

Q:マウイ島のパニオロ達はとても勇敢でたくましく優秀だった理由は?
A:20世紀初頭にアメリカで行われたカウボーイの世界大会で,パニオロの「イクア・パーディー」が優勝した。その記録は未だ破られていない。

1999年にはこれをたたえて、ワイオミング州にあるナショナル・カウボーイ・ホールに殿堂入りした。

Q:現在でもパニオロで、生活しているの?
A:現在は,Maui's Wineを製造する工場がある。
米国レーガン元大統領の就任式に,こちらのワインが使われたらしい。

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